起業をお考えのあなたに
起業を考える上で大切な事と、実際に行動に移すに当たって考えるべき事について述べてみます。
(最後までお読みいただいた方は「耳寄り情報」にたどり着けます。)
- 自分のタイプ(性格・行動理念)を知る
- 完全主義者:完璧を目指し、誤りを避け、真面目で正義を好み、手本となる行動をとる。
- 献身家:他人に必要とされる事を望み、尊敬を得るために行動する。承認欲求が強い傾向。
- 演技者:知識が少なくても何でも知悉しているように振舞う。脚光を浴びることを好む。
- 空想家:自由を好み、感情を揺さぶられる仕事を好む。
- 傍観者:物事を客観的に見て感情をコントロールし、当事者の立場を離れて判断する。
- 快楽主義者:楽しい事を求め、感覚的な快楽を実現しようとする。
- 疑念者:常に冷静な分析を心がけ、ちょっとしたことで一喜一憂しない傾向がある。
- ボス:弱き者を守り、法律、ルールを重要視する。
- 仲介者:平和を愛し、中立の立場をとろうとする。対立のある場では仲裁を心がける。
- あなたの起業動機
- 経済的必要
- 少しでも世の中を良くしたい思いで
- 専門知識を活かした仕事を自分で開拓したい
- フランチャイズシステムに魅力を感じた
- 生まれながらにして起業家の資質を持ち、いよいよチャンスを掴んだ
- 自分のライフスタイルを守るために
- あなたの「マインド」と「スキル」は適切か
- 「ツール」を使いこなす
- 起業の時期・場所・社名・ロゴ等
- 資金調達について
- 基礎固め
- マーケティングを理解する
(出典:エニアグラム)
起業の動機は人によってさまざまです。
このような動機が1で列記した自分のタイプと合致していると、より成功しやすくなります。
◆「マインド」とは
マインドは通常「心」や「精神」と訳されますが、ビジネスにおいては「成功するために必要な考え方・心の持ち方」のことを指します。
会社を設立すると様々な責任が生じます。最も重要なことは会社経営を持続させることです。そのためには考え方・心のあり方に気を付ける必要があるのです。
例えば、何事にもネガティブに考えてしまう性格だと、ちょっと業績不振に陥った際に実際以上に悪い方へと考えてしまい、冷静さを失い適切な判断ができなくなってしまうことがあります。
マインドがしっかりしていれば、正確に状況を分析し、今できる事を適切に行なうことでピンチを脱することもできるでしょう。
その上で重要なのが「スキル」です。
◆「スキル」とは
スキルには2種類あります。「ポータブルスキル」と「テクニカルスキル」です。さらにその二つの土台となる「スタンス」があります。
「スタンス」は一般には「立場」「立ち位置」のことを言いますが、ビジネスにおいては「キャリア構築に対する意識」や「仕事をする上での動機・原動力」という意味になります。
お金を稼ぐ、というのは最も分かりやすいスタンスです。そのためにポータブルスキルとテクニカルスキルをどう活用するのかが重要なのです。
「ポータブルスキル」は一言で言うならその人の「持ち味」のことです。人柄や性格のことですが、性格の良し悪しを判断するものではありません。その人の仕事の仕方や人との関わり方がビジネスに向いているかというものです。
そもそもポータブルスキルの概念は人と職場のマッチングを考える上で考案されたものです。簡単に言うとどのような性格の人がどのような職場に向いているのか、適材適所を実現するためのものです。
起業家自身も自分がどのようなポータブルスキルを持っているのかを把握しておくと、自分の苦手な分野の管理や対処はそれを得意とする人に任せようという考えを持ちやすくなります。経営者の中には他人に委任するのを苦手とする人が見受けられますが、ポータブルスキルの考え方を受け入れると、安心して人に任せられるようになるでしょう。
「テクニカルスキル」は文字通り技能のことです。これまでのキャリアの中で培ってきた技術や専門性の高い知識等のことで、特定の業種で役に立つ能力と言えます。
経営者自身がこのテクニカルスキルを持っているに越したことはありませんが、たとえ持っていなくてもそれらを持つ従業員を雇えば問題ありません。ただし、彼らのスキルを適正に評価する必要があるので、その分野の事について何も知らない、できないでは困ります
また、これらのスキルを持つ従業員に対して適正な報酬を用意しておくことも重要です。彼らを失うと会社の経営に直接影響するような場合もあるからです。
ここで言うツールはビジネスツールのことです。名刺、便箋、封筒、会社案内、包装紙等、会社をアピールするための小物類と言ってよいでしょう。
取引相手にこれらの物を差し出した際、何の工夫も無い一般的なデザインの物だとまず印象に残ることはありません。そのためには会社のロゴに工夫を凝らしたり、より興味を持ってもらえそうな内容にする必要があります。
起業するに当たってその時期をいつにするのかは、非常に重要なファクターです。それは業種によって異なるので、その業界の状況をよく把握しておくとよいでしょう。
起業場所も慎重に決めなくてはなりません。一度事務所なり店舗なりを開設してしまうと、後で引っ越したいと思っても簡単ではありません。住所の変更は金銭的にも実務面でもたいへんなコストがかかります。専門家に相談できるなら、相談して決めることも視野に入れましょう。
社名やロゴ、シンボルは将来会社の顔となるものです。覚えやすく尚且つ印象に残りやすいものがベストですが、あまりにもイメージが業務内容から逸脱してしまうと却って悪印象を与えてしまいます。こちらも専門家とよく相談する事が大切です。
実際に会社を設立するためにはまとまった資金が必要となります。その使途は会社の設立準備費用、オフィスの賃貸料、商品・サービス関連の仕入れ代金、備品代等があります。
資金の調達方法はいくつかあります。
<自己資金>
手元にあって自分が自由に使えるお金のことです。これまでの預貯金、退職金等を活用して、借入金に頼ることなく会社を設立することができれば一番良いでしょう。
<共同出資>
家族や信頼するビジネスパートナーに出資をしてもらいます。出資者によっては相応の経営権を持つ事を要求する場合があり、その場合は事業分割、経営面・財務資金面の総合的な判断が必要となります。
<株式の発行>
事業内容に賛同し、協力してくれる人に自分の会社が発行する株式を購入していただき、これを開業資金にします。出資者は株主となり、一定の事業利益があれば取締役会の決議を経て配当という形で株主に利益を還元します。会社は株主名簿の作成、株主総会の実施等法的に必要な手続きを実行する義務が生じます。
<金融機関からの融資>
政府系銀行、都市銀行、地方銀行等の各金融機関では、一定の審査条件を満たした会社に会社設立に必要な資金を貸し付けてくれます。借入可能な期間や金額、借入利率等については個別に設定されていますので、詳細条件をよく確認しましょう。
<補助金や助成金の活用>
経済産業省のような国の機関や各地方自治体では、補助金や助成金制度が設けられています。必要申請条件を満たしていれば、会社設立に掛かった費用の一部を会社設立後に受け取ることができます。従ってこの制度を利用する場合、まず他の手段で資金調達する必要があります。
・ペルソナを探る
ペルソナとは一般には「仮面」や「外に見せる人格」のことを意味しますが、ビジネス用語では自社が提供する商品やサービスを利用する「顧客の典型的な像」のことを言います。
例えば化粧品販売を考えると主な利用者は女性が考えられますし、その扱う商品によって若い女性か年配の女性かが想定されます。また、その価格帯によって顧客の収入等の想定も可能になります。
このようにして自社がどのような顧客をターゲットにするのか明確にする作業が必要なのです。
・アイデアの実用化
よほど新しい分野での起業でない限り、競合他社が存在します。それらとの差別化を図る必要がありますが、あなたはそのためのどのようなアイデアを持っているでしょうか。
もちろん、業種によってはその業界のプロトコル(決まり事)に合わせた方が良い場合もあります。例えば店舗での商品陳列等はすでにノウハウが蓄積されていて、顧客の心理に効果的に訴えかける適切な方法を知る事ができます。
あなたのアイデアはさらにその先を要求されます。一度それらを書き出して整理してみましょう。
・ウェブを利用した宣伝広告
かつては宣伝広告と言えば多大なコストが必要でしたが、今ではネットを利用して比較的簡単に宣伝広告を打つことが可能です。しかし、それは同時に誰にとっても簡単になったということで、多くの会社が利用することになり競争は激化しています。
そんな中、どのように自社をアピールするのかが非常に重要になってきます。まず、自社サイトを持つのは当たり前と考えてコンテンツを工夫しましょう。さらに、自社サイトに誘導するための対策(SEO)をしっかり立てます。そのためには多少のコストがかかります。
また、最近ではSNSを利用した宣伝広告も見られます。それらを利用する事も視野に入れておくとよいでしょう。
「マーケティング」とは
マーケット(market)は「市場」という意味があります。そこから派生したマーケティングという言葉には「市場調査」「製造」「輸送」「販売」等の、市場でのビジネス活動の全てが含まれています。
中でも「市場調査」はそれらのスタート地点にあるもので、非常に重要です。
市場調査では顧客のニーズを理解することが必要ですが、どうすれば顧客が必要としているものが何であるのか知る事ができるでしょうか。
ニーズの掘り起こし
具体的な方法としてはアンケートを実施したり、公的機関のリサーチの結果を参考にしたりすることが挙げられます。しかし、顧客ははっきりと自分のニーズはこれだと言い切ることができるでしょうか。
人がニーズを意識するのは「こんな時にこんな物があれば便利だろうな」と具体的に不便を体験したり、非売品である何かを「これが市販されていたら買うのに」と思う時です。それ以外の時にはあまり意識の上に上ってきません。
そこで一つの方法としてアンケートをとる時に「どんなものが欲しいか」ではなく、「どんなときに不便を感じるか」を尋ねてみると意外と商品のアイデアが含まれている可能性が高まります。
顧客は不便は感じますが、それをどうすればよいか分からない事がほとんどです。そこから具体的な商品化をするのがあなたの仕事です。
理想的なマーケティングのあり方
以上のようにマーケティングを進めると、現在同じ事で不便を感じている人達が自然と商品を手に取るようになります。
これはあくまで理想の状態ですが、これを言葉にしたのが
「マーケティングの理想は、販売活動を不要にすることである」
というドラッカーの一節です。
マーケティングを理想的に行なえば、販売活動をしなくても商品は売れるという意味ですが、現実にはなかなかこの通りにいきません。
では、販売活動とマーケティングはどう違うのでしょうか。
まず、販売活動はすでに市場に出ている自社製品をいかにして売り出すかを問題にしてアクションを起こします。つまり、自分たちの売りたい商品が起点になります。
一方、マーケティングは自社製品が売れない原因を顧客のニーズとのズレに求めます。顧客が欲しがらないものはいくら販売促進を大々的に行なっても売れるものではありません。
マーケティングを適切に行なえば、顧客のニーズが明確になり、ニーズに応じた商品は必ず売れるわけですから販売活動を最小限に抑える事が可能になります。これがマーケティングの理想の姿なのです。そしてこのことはコスト削減にも繋がります
資産運用の重要性
もしあなたがこれから起業をしようとお考えで、上記の記事を読んでピンときたら是非私達にご相談ください。
私達は特に「賢い資産運用」を重視しています。起業時に今後の資産運用についての知識があれば、いざというときに力を発揮します。
本業が最重要であることはもちろんですが、会社経営をしていると良い時・悪い時が必ずあります。悪い時を乗り越えるための余力があるのとないのとでは気力やモチベーションの維持が全然違います。
悪い時は焦る気持ちが強くなり、無茶な行動に出やすくなることがありますが、本来なら良い時期が訪れるのをじっと待つべき時です。もちろん、その時が来たら即動けるように準備を怠ってはいけません。具体的には社会情勢を伺い、自社が大きく飛躍できる時を見極める目を養うことです。
しかし、その間にもコストは否応なくかかりますが、十分な資産があればその時期を乗り越えることができるでしょう。
では、どのように資産を守り、できることなら増やす事ができるのでしょうか。
これこそが正解であとは間違い、といえるような方法は正直言ってありません。ですが、できるだけ失敗を避けて今ある資産を守りながら少しでも増やす方法はあります。
その方法をお教えします、と言ったら聞きたくなりませんか。
私達は経営コンサルティングと平行して、株式投資に特化した資産運用の方法を皆さんに学んでいただく場を設けております。
このページをここまで真面目に読んでくださった方には是非下のリンク先の記事にも目を通していただきたく思います。