天然石について
天然石の選び方
古来、天然石には不思議な力が宿っていると信じられてきました。
岩石の中から現れる、美しい色をした鉱石は古代人にとってまさに神の贈り物に思えたことでしょう。
そんな神々しささえ感じさせる鉱石に、不思議な力を見出したのも無理はないのかもしれません。
現在においても、石の持つ不思議な力についてまことしやかにささやかれているのは、多くの人がその不思議なパワーの恩恵にあずかっているからなのでしょう。
であるならば、不思議なパワーを賢く使うことが大切になってきます。
そのためにはまず、ご自分が今、何を求めているのか、何が足りないと思っているのかをよく見つめなおします。
そして、求めるものを得るための力を与えてくれそうな石を探します。(石の持つ意味合いは「石の履歴書」にまとめています。)
どの石が自分にふさわしいかが分かったら、石との出会いを求めて専門店を訪ねます。どの石がよいのか、どうしても分からなければ、直接お店のスタッフに聞いてみるのもよいでしょう。
このとき大切なことは、実際に石に触らせてもらうことです。敏感な人なら、触ってみただけでどの石が自分にふさわしいのかが分かるそうです。
また、「癒しの水晶館」では過度に処理を施したもの(例:人工的に放射線照射をする・染色をする・溶錬する・天然石と謳っておきながら石以外の素材を使う・他)はお取り扱いしておりませんが、純粋に天然石にこだわるのでしたら、お店でしっかりと確認されるほうがよいでしょう。
人工的に処理を施したものにも価値を見出す方もいらっしゃって、お店によってはあまり区別をせずに扱っているところもあるようです。
そういったお店を非難するわけではありませんが、未処理の天然石かと思って購入して違っていたら(実際に見極めるのは至難の業ですが)、たいへん残念なことです。
ネットショップで商品をお探しの場合は、信用のおけるお店を探しましょう。店舗を構えるお店の場合は、可能な限りお店に足を運んでみて信用ができそうか、自分の目で確認することをお勧めします。「癒しの水晶館」山崎本店では、オンラインショップで取り扱っている商品を、ご覧いただけますので、どうぞご利用ください。
実店舗の商品がよければ、オンラインショップで扱っている商品もまず間違いないでしょう。
石を購入したら…
石を購入したら、念のため浄化することをお勧めします。「浄化」には2つの意味合いがあります。
1つには文字通り、天然石についた物理的な汚れを落とすことです。お店によってはお客様の手元に届くまで、誰の手にも触れずに保管している商品を届けてくれるお店もあるようですが、店頭で商品を確認できるようなお店では、さまざまな人が触っている可能性があります。
目に見えるような汚れが付いていることはないとは思いますが、念のために浄化しておきましょう。
汚れを落とす浄化方法は2つあります。
1つは、流水で軽く洗う方法。洗った後は柔らかい素材の布で、しっかりと水気をふき取ります。
もう1つは、めがねを拭くようなマイクロファイバーの布で、汚れをふき取る方法。天然石によっては、水に弱いものもあり、流水で洗ってしまうと色が落ちることがあります。そんな石は、優しく汚れを拭き取るようにします。
次に、石の持つエネルギーの浄化です。
石の持つ不思議な力には大きく分けて2パターンあります。
1つは、邪念や魔を吸収することで持ち主に災難が降りかかることを防ぐタイプです。このタイプの石は、ときどき吸収したマイナスエネルギーを消滅させる(クレンジング)必要があります。
もう1つは、石が自分の持つエネルギーを持ち主に分け与えるタイプです。このタイプの石は、使い続けるとエネルギーが衰えてしまいますので、ときどきエネルギーの充電を(チャージ)する必要があるのです。
次の項目で、石のエネルギー浄化・チャージの方法をご説明します。
浄化方法
石の浄化は、その石の性質をよく調べて行います。中には水や太陽光に弱いものがあり、そういう石はそれらを利用した浄化方法が行えません。
- 流水を注ぎかける
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流水の下に天然石を置いて3~5分待つ。水道水で十分ですが、山を流れる天然水でしたら浄化力はさらに高まることでしょう。水にさらした後は水分をよく拭き取ってください。
ただし、水が苦手な石もありますので、水にさらす前に必ず確認しましょう。
- 月光を浴びせる
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満月の夜、夜気に晒しておきます。新月から満月に満ちて行く月でもかまいません。時間は、石の状態を見ながら浄化できたと感じるまでとします。
どのようなタイプの石でも使える方法です。
- クラスターに置く
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クラスターは特に浄化能力が高いと言われています。本来の鉱石の姿のまま掘り出されたものなので、自然の形に最も近い形状を持ち、大地のエネルギーをより多く蓄えていると考えられます。
クラスターの上に天然石を置いて休ませる感覚で浄化します。ブレスレットなど、使わないときはクラスターに置いてインテリアとして楽しんでもよいでしょう。
また、クラスターはお部屋に飾って置くだけでその場を浄化するとも言われています。
クラスターも長期間浄化に使い続けると、疲れが出てきますので、クラスター自体の浄化も必要になってきます。
どのようなタイプの石でも使える方法ですが、硬度の低いもの(軟らかい石)は置く際に表面が傷つかないように注意が必要です。
- さざれの上に置く
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さざれとは、天然石を加工する過程で発生する細かく砕かれた石の破片のことです。容器や指を傷つけないように角を削っているものがほとんどです。
特に透明水晶やアメジストのものは浄化能力が高く、容器に入れたさざれの上に石を置くか、埋めておくことで浄化ができます。クラスターと違って、石が傷つく危険が少ないので硬度の低い石はさざれを使った浄化方法を行うとよいでしょう。
ただ、クラスターに比べると疲弊するまでの期間が短いので、ときどきさざれ自体の浄化も必要になってきます。
- お香にくぐらせる
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お香を焚いて、石を煙にくぐらせるように浄化します。石全体に煙が行き渡るようにしてください。
お香は気に入った香りのものを選んでいただいて結構です。しかし、天然成分を使ったものの方が浄化能力が高いことは言うまでもありません。
アメリカ先住民が空間の邪気払いに使用していたホワイトセージを乾燥させたものも、よく使われます。ただし、その香りが苦手という人もいますので、ご購入の際は香りを確かめることをお勧めします。
お香もホワイトセージもその煙が空間を浄化すると言われています。部屋を掃除した後などに、焚くと清浄感が感じられます。
どのようなタイプの石でも使える方法です。
他にも「塩を使う」「太陽光にあてる」「土に埋める」等の浄化方法がありますが、石によっては塩や紫外線に弱いものがあり、また、土に埋める方法は埋める場所によっては逆効果となり、実行が難しいので、まずは上にご紹介した方法で浄化してみてください。(サイトによっては神社やお寺の境内に埋めるとよいと紹介していますが、確かにそれらの場所の浄化能力は高くても、神社やお寺に断りもなしに勝手に埋めることだけはやめましょう。)
ぜひ上に挙げたいろいろな方法で浄化を試してみて下さい。浄化方法によって、浄化後の石の状態が違うことに気づくかもしれません。たとえば、月光にさらした後は色が鮮やかになるけど、薫香にくぐらせると透明感が増す、という具合です。
浄化の頻度
石の浄化の頻度ですが、基本的には石に疲労が見え出したらと考えますが、なかなか見極めが難しいので、目安として1~2ヶ月に1度していただくと十分かと思われます。
石とうまく同調してくると、石が浄化を欲しているのが分かるようになることもあります。
また、一日の終わりに、さざれやクラスターの上に置いておくと、朝には浄化・チャージされた状態で身に付けることができます。そして、しばらく使う予定のない石は、さざれに埋めるようにして保管しておくとよいでしょう。
プログラミング
浄化がすんだら次にプログラミングを行います。よく、プログラミングとは石に自分の願望を込める、という言い方で説明されますが、願望を叶えるのはあくまでご自分です。
では、なんのためのプログラミングか。それは、石を経由した自分自身へのプログラミングだと考えてください。石はいわば願いの増幅器なのです。願いを持つのは自分自身であって、石ではありません。
石を持ったからと言って、たちまち魔法のように願いを叶えてくれるわけではないのです。たとえば、金運をアップさせる石を持った翌日から、がっぽがっぽとお金が入ってくるなどということは皆無です。金運をアップさせる本当の意味は、お金が自分の手元に入ってくる道筋を示してくれるということなのです。その道筋を使ってお金を自分の方へ導くのは自分自身です。
プログラミングの方法に決まった形はないと考えてよいでしょう。ただ、できれば毎日願い事を石を通して自分自身に語りかけ、自分の本当に求めていることが何なのか忘れないようにします。
もちろんその上で、石に願いを込めるように儀式的なプログラミングを行ってもよいでしょう。その際は、両手で石を優しく包み込むようにして、願い事をアファメーション(声に出して願望を肯定する。「私は~します」というぐあいに断定調で)することをおすすめします。
プログラミングを続けるうちに、石に導かれていつの間にか願いが叶う道筋を歩いていることに気がつくことでしょう。
また、自分のための願い事より、他者のための願い事のほうが叶いやすい性質があります。たとえば、金運をアップして子供に十分な教育を受けさせてあげたいと願う方が、単にお金が儲かりますようにと願うより実現しやすいのです。おそらくそこには「欲望」だけではなく、「愛情」が込められるからでしょう。
石の寿命
石の寿命とはどういう意味でしょうか。割れてしまった、ひびが入ってしまった、はたまた褪色してしまったことでしょうか。ひびや割れについては、硬度の低い石では何かにぶつけたりするとよく発生しますし、褪色は日光(紫外線)や水に弱い石だと起こりやすくなります。
一般には「パワーストーンには寿命がある」と言われ、上のような状態になり浄化を繰り返してもエネルギーが感じられなくなったら「寿命」が尽きたので、感謝して土に埋めて自然に帰してあげましょう、と勧められています。
ですが、、何万年、何億年もの時をかけて生成された石のエネルギーが、たかだか数年で枯渇してしまうとは考えにくいものです。
もはやエネルギーを感じられなくなった、というのも石のパワーが尽きたからではなく、ご自分の心境の変化のためではありませんか。いくら好物とはいえ、毎日食べていたら飽きてしまうのと同じで、石に対しても新鮮さを感じなくなることはよくあることです。
また、その石の持つエネルギーを必要としなくなったときなどに、かつてのときめきを感じなくなることもあります。たとえば、理想のパートナーとめぐり合いたい思いが叶ってしまったら、とたんに縁結びをサポートしてくれていた石を身につけようと思わなくなった、などという場合です。はたしてそれを「寿命」と呼んでよいのでしょうか。
「寿命が尽きたから自然に帰すべき」ということはなく、またいつの日かその石を必要とすることがあるかもしれないので、適切な保管方法でしまっておいてもいいと思います。(長期間しまいこんでおく場合、石の弱点、例えば湿気や紫外線等を避けて保管してください。)
もちろん、エネルギーを感じられなくなった石は自然に帰してあげたい、と思うのなら、それを非難するということではありません。その場合は、今まで自分を支えてくれた石に十分に感謝をしてからお別れしましょう。